介護業界に起きる変化
特に人材不足と言われている介護業界。厚労省の推計によると、2025年までには34万人もの人材が不足すると言われています。そのような状況に対して、専門性高い技能を持った外国人を即戦力として受け入れる制度ができたことで、安心面が大きいのではないでしょうか。今回は、介護業界にスポットを当てた外国人労働者の話題をご紹介していきます。
今後5年間に受け入れを検討している職種
人手不足の問題が深刻な職種である介護業界ですが、今後5年の間にいったいどれくらい受け入れる見込みなのでしょうか。実は、データがあります。上位3つの職種です。第3位は建設業で4万人。2位は外食業で5万3千人。そして最も多いのが介護業で最大6万人と言われています。「人手が足りないから外国人を入れる」おそらく現場はそんな単純なことで順調にうまくいくとは思えず、「平等だからと言って賃金も下がるのではないか」との声もあります。
共生するためには何が必要か
受け入れを求める外国人材が日本人スタッフと共生するためには何が必要となるのか。事前の準備や心構えについてお伝えします。
◎日本人スタッフが懸念すること
・外国から人材を受け入れることの十分な説明
いざ雇い入れて仕事をしましょうとなってから、不足していることに気づくよりも、採用活動において、今までと変える必要があること、新制度について、これからどうなっていくことが予想されるのか。外国人材に活躍してもらうために、彼らが働きやすい環境を整えてあげることができるように、必要な教育を提供することがうまくいくための材料です。
・宗教や文化の違いへの配慮
受け入れの前に、世界中には様々な宗教や文化があり、私たち日本人からすると価値観も環境も全く想像できないようなことが日常にあるという国もあります。そのような違いを理解して、彼らが安心して思いきり仕事に集中できるような環境を確保するために、文化を取り入れたスタイルや信仰することを尊重することにより、共に切磋琢磨してより生産性が上がるでしょう。
・仕事のサポート+生活面の支援
外国人材の中には、仕事上だけではなく生活面での支援が必要な場合が多くあります。行政手続きや住居の契約手続きなど、生活基盤を安定させるための支援、慣れない場所や人との交流をする中で、メンタルヘルスや健康上のサポートを行うことで、長く職に定着していただくために少しでも不安や心配事を解消できるように助けてあげましょう。